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【緊張型頭痛】 筋肉が緊張するコリコリタイプ
どんな障害なの? 慢性的に頭痛で悩んでいる人達『いわゆる頭痛もち』は、日本の人口の30%およそ3千万人と言われています。 頭痛は『緊張型頭痛』『群発頭痛』『片頭痛』の大き<わけて3タイプあります。もちろん、脳卒中などの脳の病気にともなっておきる『症候性頭痛』の場合もありますので、いつもと違う頭痛を感じた時は、すぐ病院へ受診してください。今号では、頭痛の原因で1番多い『緊張型頭痛』についてお知らせします。
特徴 締めつけられるような圧迫感 頭全体または後頭部から首にかけて、ギュットと締めつけられるような、圧迫・重圧感のあう痛みがあり「帽子をかぶっているような」「頭に輪をはめられていうような」 と表現されます。
原因 他身のストレスによる箭肉のこり 体や心のストしスにより筋肉が緊張・収縮すると筋肉内の血液の流れが悪くなります。 首から肩、背中にかけてある僧帽筋などに老廃物がたまって神経が刺激され、痛みを感じるのが緊張型頭痛です。例えば、長時間同じ姿勢でパソコンを使って目を酷使したり、枕の高さが合わないといった身体的なストレス、あるいは人間関係でいつも緊張したり、仕事の重圧がのしかかるなどの精神的なストレスが続くことで、筋肉が緊張して『こり』が生じ、頭痛が起こります。頭が痛いとそれがストレスとなり、さらに頭痛が悪化する「悪循環」にもなります。
●痛みはつらいが寝込むほどではない ●肩こりや目の疲れ、めまいなどがある ●だらだらと毎日〜週に数回痛む ●長時間のデスクワーワなどで、 同じ姿勢をしている ●精神的なストレスが気になる ●入浴やマッサージをすると楽になる
自分でできる対策! 暖めたり体操をして、筋肉をほぐすことが基本です 蒸しタオルや電子レンジ用ホットパックで、後頭部や首・方を温めるのが対策の1つです。 筋肉の緊張がほぐれて血流がよくなり、痛みがやわらぎます。冷やすと楽になるのは、神経が麻痺する見せかけの改善で、かえって悪化します。 デスクワークでは根をつめず、疲れたらひと休み。お茶を飲んだり、深呼吸したり、散歩やストレッチなど適度な運動も効果的です。当院でも『扇こり体操』として、裏面の運動をおすすめしています。入浴や適量のお酒も、血流をよくして頭痛を楽にします。
両手を頭の後ろで組み、息を吸いながら肘を開き胸を張ります。 息を吐きながら顎を胸に付けるように背を丸めて前に倒し5〜15秒間保ちます。 この動きを3〜5回繰り返します。首をまっすぐに保ち、両方の肩を上げ、ストンとおろします。これを10〜15回繰り返します。左右の肩を交互に上げ下げします。これを10〜15回繰り返します。大きな動作が効果的。
● ヒジテツ体操 肘鉄をするように勢いよく腕を後ろに引き、しばらく止めてから、力を抜いて息を吐きながらゆっくり腕を戻します。これを5回繰り返します。
● 首ふり体操 ゆっくり頭の重みにまかせて、息を吐きながら首を前に倒し、同様に息を吸いながらゆっくりと後ろに反らすのを、5〜10回繰り返します。
● 首筋のツボ(天柱) 首の後ろの太い筋が、頭の骨にぶつかった所の、筋の外側寄りにあるツボが天柱。ここを、両手の中指を当て押したり、シャワーやドライヤーの温風を当てて刺激します。
姿勢を改善 朝起きると頭痛がする人は、寝ている時の姿勢(枕の高さ)が悪い可能性があります。枕が高すぎると後頭部〜首の筋肉に負担がかかりこりが生じます。また日中も、うつむき姿勢や猫背の方は筋肉への負担が大です。
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