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脳梗塞 アテローム血栓性脳梗塞

はじめに
 50年前の日本では脳卒中の大半を脳出血が占めていましたが、現在では脳卒中の7割が脳梗塞です。
脳の血管が詰まる脳梗塞にも、頭頚部主幹動脈が詰まるアテローム血栓性脳梗塞、頭蓋内の細い穿通枝が詰まるラクナ梗塞、更に心臓から血栓が脳の血管に飛んで詰まる心原性脳塞栓症の3タイプがあり、それぞれ病態も治療法も異なります。
 本稿ではアテローム血栓性脳梗塞についてご紹介致します。



アテローム硬化の病態
 内膜、中膜、外膜の3層からなる動脈壁の内中膜に起こる「アテローム硬化」により、動脈の狭窄、閉塞を招くことでアテロ−ム血栓性脳梗塞を引き起こします。降圧剤の普及する前は頭蓋内主幹動脈のアテローム硬化が主体でしたが、高血圧が管理された現代、食生活の欧米化により糖尿病、高脂血症が増えると共に頭蓋外主幹動脈(持に頚部頚動脈病変)のアテローム硬化か増加しています。

≪頚部頚動脈アテローム硬化≫
神経症状を来たす機序には、以下の2つかあります。
  (1)狭窄が高度となり、脳への血流が低下し発症
  (2)アテロ−ム硬化巣(潰瘍)に出来た微小血栓が脳の血管に飛んで詰まることで発症共に数分で運動麻痺、言語障害、一過性黒内障などの症状が起こり、10〜15分程度で消失する(これを一週性脳虚血発作TIAという)発作を認めることか多く、脳梗塞に至る前触れとして重要です!!


SIdememo
一過性黒内陣〈amaurosI sfugax)とは・・・
 頚部頚動脈アテローム硬化巣から微小血栓がはがれ、同側の眼動脈より眼底の網膜動脈に流入することで、幕が降りるように視野が欠け始め、遂に真っ暗となるが、その後徐々に幕が上がるように視野か開けてくるという症状。




動脈硬化の危険因子について

 飽食の時代とされる近年、高血圧に変わり、糖尿病、高脂血症、肥満といった代謝性危険因子を有する日本人か飛躍的に増加しています。その結果、頚部頚動脈を主体としたアテローム硬化病変に由来するTIAや脳梗塞の頻度が有意に増えているのが持徴です。
頚部頚動脈アテローム硬化病変に対する治療法について

(1)抗血小板薬の服用
 アテローム硬化の進展には様々なメカニズムの関与があるが、中でも血小板血栓の形成が主役であり、その機能を抑制する流血小板薬(アスピリン、パナルジン、プレタールなど)が投薬治療の基本となります。

(2)血行再建術
 症候性、無症候性に関らず‘‘70%以上の狭窄’’を有する場合に検討する。

(1)頚動脈内膜剥離術(CEA)
1.頚動脈分岐部の露出

2.シャントチューブ挿入

3.アテローム硬化摘出

4.摘出後の血管内腔

5.血管壁の縫合

摘出したアテローム硬化巣

(2)血管内手術(ステント留意)
対象:高齢者・心肺系の基礎疾患のため、全身麻酔のリスクが高い患者さん。
 高度狭窄
 (1)手術前・狭窄状態
 (2)マイクロバルーン拡張
 (3)ステント留置
 (4)ステント留置後・血管増撮

後悔先に立たず!!・・・
一度でも「TIA」らしき症状かあれば、必ず
脳神経外科を受診し、画像検査を受けて下さい。


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