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自宅でもできる認知症のリハビリテーション
リハビリテーションは、作業療法士や理学療法士など専門のスタッフによってなされるものですが、認知症のリハビリテーションは、家族や周囲の方の関わりが大切で、自宅でもできるリハビリテーションがたくさんあります。今回は、認知症のリハビリテーションについて、お話したいと思います
1.できるだけ健康なときの生活を取り戻させましょう健康なときの生活とは、左記の(1)〜(5)が充実していることです。人は(1)〜(5)の要素が欠けると、無意識のうちにそれを補おうとします。仕事(役割)の例としては、健康なときに食事の支度をすることが日課であった方が、認知症により、家族の方が代わりにするようになってから、台所をウロウロ(徘徊)することが多くなったということがあります。再び、食事の支度を日課にしたところ、改善されたという例があります。 この「ウロウロ(徘徊)」の例にもあるように、異常行動には何らかの意味があり、それをやめさせようとするのではなく、その意味を探ることが重要です。そのようにすることで、その方の生活に欠けている要素が見えてきます。これが認知症のリハビリテーションといえます。
あなたの生活には何がある? (1)身の回りのこと (食べる着替える排泄 入浴など) (2)仕事(役割) (3)遊び(趣味) (4)人間関係 (5)休養
2.最近、流行の「脳ドリル」「脳トレーニング」は効果的 最近、新聞やテレビ番組などで、「脳トレーニング」「脳ドリル」という言葉を目にすることが多くなっています。書店では「脳トレーニング」というコーナーを設け、本をたくさん置いてあるところもあります。研究では「音読と簡単な計算が認知症の進行を止めたり、改善に有効である」という事実が分かりました。勿論、健康な高齢者の方でも、脳を鍛えるための教材として有効であるといえます。是非、行ってみて下さい。 ここで一問、下の写真を見比べてください。間違いが3個あります。
3.自宅でも認知症の有無を判断できます
認知症を判断する検査として、医療機関では、「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」という検査を実施します。 この検査は、記憶力や計算力などから、認知症の有無を判断します。自宅でも行ってみて下さい。
この検査結果で、すぐに認知症の診断がつくわけではありません
改訂長谷川式簡易知能評価スケール
1 お年は、い<つですか?(3才までの誤差は正解) 2 今日は、何年の何月何日ですか?何曜日ですか? (年、月、日、曜日が正解で、それぞれ1点)
私たちが今いる所はどこですか? (自発的に出れば2点、5秒おいて、家ですか?病院ですか? 施設ですか?の中から正しい選択をすれば1点)
4 これから言う言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますので、よく覚えておいてください。(以下の@、Aのどちらか1つを聞く) (1):a)桜 b)猫 c)電車 (2):a)梅 b)犬 c)自動車 5 100から7を順番にひいてください。 (100−7は? これから7を引くと? 質問する。) (最初の答えが不正解の場合は、打ち切る。) 93 86 0 1 0 1
6 私がこれから言う数字を逆から言ってください。 (6−8−2、3−5−2−9) (3回、失敗したら打ち切る) 2−8−6 9−2−5−3 0 1 0 1
7 先ほど覚えてもらった言葉を、もう一度言ってみてください。 (自発的に回答があれば各2点、もし回答がない場合、以下のヒントを与え、正解であれば1点) a)植物 b)動物 c)乗り物 a:012 b:012 C:012 8 これから5つの品物を見せます。 それを隠しますので、何があったか言ってください。 (時計、鍵、タバコ、硬貨など必ず相互に無関係なもの) 9 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。 (答えた野菜の名前を右欄に記入する、途中で詰まり、約10秒 待っても出ない場合に は、そこで打ち切る。) 5個まで=0点、6個=1点、 7個=2点、 8個で=3点、.9個=4点、 10個=5点。 合計得点 合計得点30点満点で、20点以下の場合、 認知症が疑われます。 20点以下の場合、医療機関への受診をお勧めします。
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