Vol.41-Vol.60

院外報VOl.44

最近のMRIの特徴

1.5テスラ超電導MRI
MRI(磁気共鳴断層撮影)は、人体の水分子であるプロトンを検出して体を画像化します。検査はある程度の時間を要しますが、病変部の形態を見るだけでなく、病変部の性状・機能の診断にも用いられます。また、X線を用いないために被曝における侵襲がありません。そのため病変部の有無を精査するスクリーニングや精密検査、さらにはドック健診など幅広く用いられています。

1.5T MRIは磁場強度が増し、より質の高い画像が撮影できます。新技術のオプションも搭載されているため、短時間で撮影ができることから患者様への負担を軽減できます。 さらに、動きによる乱れの無い画像が撮影できることで、小さなお子様やご高齢者の撮影もより確実にできます。

◆テスラ(tesla)…
国際単位系(SI)の磁束(じそく)密度(みつど)の単位。磁束の方向に垂直な面において、1平方メートルにつき1ウェーバー(Wb)の磁束密度をいう。記号は「T」で表します。以前は1.5T未満の装置が主流でしたが、近年は1.5T以上の装置が導入されている医療機関が多くなっています。

新技術イメージオプション
撮影時間の短縮 ・・・ マルチチャンネル技術
この技術は、複数の受信チャンネルを用いてMR信号を得ることにより、撮影時間の短縮ができるものです。具体的には、以前の装置では15分程度要していた頭部血管撮影(MRA)が、従来の1/3の時間およそ5分程度で撮影できるようになりました。その他の撮影も、高画質を保ったまま時間短縮ができ、検査の苦痛を今までよりも軽減することができます。

動きによる影響に対して ・・・ 体動補正撮影
収集したデータの位置補正を行うことで、動きによる画像の乱れを劇的に抑制することができます。検査時間は多少延長しますが、状態の悪い患者様やお子様でも正確に診断できる画像を得ることができます。また、急性期脳梗塞には欠かせない撮影“DWI”にも適応でき、以前では診断が困難な歪みが生じる部分でも、正確な診断ができるようになります。

最新の頭部・脊髄用受診コイル
(撮影時には“受診コイル”を装着)
撮影時間の短縮 ・・・ マルチチャンネル技術
MR信号を受信する際に体表から近いところで受信することで、より 高い信号として捉えることができます。体の部位に合わせたコイルを用 いることによって、画質を向上させることが可能です。

頭頸部用マルチチャンネルコイル
頭部撮影用コイルの撮影可能な範囲が より広くなったことにより、機材の交換 なしに頸部から頭部までの血管画像及び断層画像が一度に 撮影することができるようになりました。

全脊髄用コイル
以前の脊髄撮影では、頸髄・胸髄・腰髄は検査のつど機材を換えて撮影を行なっていましたが、この一体化コイルは全脊髄の検査をスムーズに行うことができ、広範囲を撮影できます。

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